多くの大企業では、IT予算の7割以上を「既存システムの維持管理」に費やし、新規開発に充てる予算は2割程度に留まっています。データ基盤においても「オペレーション中心のデータベース運用」のコスト負担の大きさに悩む企業が多いのではないでしょうか。クラウドやAIの進歩で「運用の自動化」が進めやすくなる一方、「データ活用やDXではスピーディーな推進」が求められています。
D.Forceは、データベース運用=「オペレーション中心の低付加価値」という守りの取り組みから、「開発生産性の向上やデータ活用の加速=利益に貢献する付加価値」という攻めの取り組みに変えるお手伝いをいたします。
- データベースについて何でも相談できるパートナーがほしい
- 開発チームに対してデータベースのナレッジを補って開発生産性と品質を上げたい
- データベース構築と運用の区別なく継続的な支援をしてほしい
- データベース運用が後ろ向きのコストで固定化しており、削減したい
上記以外にもデータベース運用に関する課題についてお気軽にご相談ください。
データベース運用は、障害対応やオペレーショナルな作業を中心とした、付加価値を生まない運用経費(コストセンター)と見られがちです。少子高齢化による人口減少のなか、ITは効率化していかないと立ち行かないという課題にも直面し、自動化、開発やデータ活用へのプロアクティブな貢献が求められています。
「データベース信頼性エンジニアリング(DBRE=Database Reliability Engineering)」は米オライリー社が提唱しているDBMSのオペレーショナルな作業を担当するデータベース管理者から、システムに求められる信頼性をエンジニアリングによって実現するデータベース信頼性エンジニアに変わろうとする考え・枠組みです。
データベースは非常に重要であり、データベースが良くないとデータ登録・取得の処理が複雑化し、レスポンスが悪くなる等アプリケーションにも影響を及ぼします。DB設計の問題を解消するためには、DBもアプリケーションも修正する必要があります。また、データベースはプロダクトの可用性、信頼性、保守性の重要なファクターを占めており、これは事業が成長し長期の運用になればなるほど顕著になります。顧客に安心してサービスを使っていただくためには、データベースおよびデータの信頼性・可用性が大事になります。
つまり、DBエンジニアが開発業務の中でDBアクセスに関わる領域(物理モデル、クエリ開発)やDB利用方法の技術支援・助言を行うことで、開発生産性の向上や維持への貢献が可能ということです。D.Forceでは、データベース専門家の視点から、オペレーショナルな作業の標準化、(半)自動化の効率化と属人化の防止に取り組みつつ、DB設計・開発の品質アップのノウハウを生かして無駄な運用業務や開発の手戻りの発生を抑える、プロアクティブな運用体制に変える支援をいたします。
データ活用基盤は「データ活用テーマの変更」や「データの増加」「新技術の登場」等の影響を受けて変化が起こりやすい領域です。数年に一度の再構築ではなく、短期的に部分設計・変更を繰り返し、変化に対応しながら成長させていくスタイルが望ましく、D.Forceではこのような方法を推奨しています。
このような認識のもと、当社では部分的変更に対応しやすいアーキテクチャや管理手法をご提案。短期的変化にスピーディーに対応できるよう、データベース構築・運用を一体で提供できる体制を整え、継続的にご支援しています。運用に精通したコンサルタントが ToBe アーキテクチャを設計したうえでロードマップを作製することで、段階的構築時の重複作業を低減し、運用負担の少ない方法を提示することが可能。最適なコストでデータ活用のアジリティーを維持できる最適なソリューションをご提供いたします。
当社のDBREはサービスとしてご提供することが可能です。データベース業務の内容や対象データベースの範囲、対応時間帯等について、予め相互に合意を得たうえで、障害対応数に関わりなく固定の金額で、データベース運用のプロが対応いたします*。
サービス内容は、運用業務に加えて、構築・設定や性能を考慮したクエリ・インデックス作成のアドバイスの他、個別のカスタマイズにもご対応いたします。予兆監視と予防保守により障害の発生を予防して安定したデータベース運用を実現いたします。
D.Forceでは、複数のエンジニアで構成された「チーム」で対応する体制としているため、属人化リスクを回避し、安定した品質でのサービス提供が可能です。コミュニケーションを円滑にするために、窓口となる担当者を専任にすることもできます。
* 構築・設定等は事前に定めた工数内での対応を基本とし、ボリュームが増える場合は追加費用にて実施いたします
データベース運用についての課題をお聞かせいただいたうえで、お客様に適したサービス形態をご提案いたします。これからのデータベース運用がどうあるべきかといったご相談への対応も可能です。また、お客様のDevOps体制に参加して開発組織と近い関係性で業務にあたることもできます。
継続的に支援するサービスのため、基本的に1年間など長期でのご契約にてお願いしています。
サービス開始の際には、データベースの環境等の資料や内容をより理解するためのご説明などのご協力をお願いいたします。
対応可能なデータベース
- Amazon
- Amazon RDS(Amazon RDS for PostgreSQL、Amazon RDS for MySQL、Amazon RDS for MariaDB、Amazon RDS for Oracle、Amazon RDS for SQL Server)
Amazon Aurora(Amazon Aurora with PostgreSQL Compatibility、Amazon Aurora with MySQL Compatibility)
Amazon Redshift、Amazon DynamoDB、Amazon ElastiCache、Amazon DocumentDB、Amazon Managed Apache Cassandra
Amazon Neptune、Amazon Timestream、Amazon QLDB
AWS Database Migration Service(DMS)、AWS Schema Conversion Tool(SCT)
Amazon EC2上にインストールした各種データベース - Azure
- Azure SQL Database、Azure Database for MySQL、Azure Database for MariaDB、Azure Database for PostgreSQL、SQL Server on Virtual Machines、Azure Synapse Analytics、Azure Cosmos DB、Azure Cache for Redis、Azure Time Series Insights、Azure Database Migration Service
- Google Cloud Bigtable、Google BigQuery、Google Cloud SQL for MySQL、Google Cloud SQL for PostgreSQL、Google Cloud Spanner、AlloyDB for PostgreSQL、Google Cloud Firestore、Google Cloud Memorystore
- Oracle
- Oracle Cloud、Oracle Autonomous Data Warehouse、Oracle Autonomous Transaction Processing、Oracle Database Cloud Service、Oracle Database Exadata Cloud Service、Oracle NoSQL Database Cloud Service、Oracle Autonomous JSON Database、Oracle Data Hub Cloud Service
- その他
- Snowflake、Databricks
お客様ごとにカスタマイズして提供しています。DBREのあるべき取り組み方というものはあるものの、課題や目指す成果に合わせて最適な内容にしています。事例、サービス内容をお伝えしながら、お客様のご状況に合った支援に調整します。
お客様メンバーとの混成チームで実務にあたっている実績もあります。お客様が関わる度合いが大きい方が早く成果を出しやすいといえます。